2009年02月20日

ペンションについて

 ペンションがわが国に登場して以来三十年が経ちます。ペンションとは、いつたいどういう宿泊施設なのでしょうか。昭和五三年にわが国初のペンションガイドとして日本交通公社から発行された 『全国ペンションガイド』 によると、「家族で経営し、家族ぐるみでお客をもてなす小さなホテル。旅館やホテルと違って、女中やボーイなどはおかず、全て家族でお客を世話する点で、素朴なサービスと親しみやすさが売りものの民宿と似ています。利用料食も民宿よりは高いですが、ホテルや旅館よりは割安」としています。

 また、通産省の外郭団体である中小企業事業団の 『需要動向調査』 (昭和五八年) のなかでは、「ペンションとは家族で経営する、いわゆる洋風民宿であり、洋室 (平均的には一〇室前後) を中心に、低廉な宿泊料金、家族的なサービス、清潔さが売りものの宿泊施設をいう」と定義しています。つまり、これらを整理しますと、

 (1)洋風・洋式の宿泊施設で小規模なホテル的施設で
 (2)家族労働を中心としたサービスを提供し
 (3)比較的低廉な料金設定で
 (4)素朴さ、親しみやすさをセールスポイント

という宿泊施設がペンションということになります。

 ペンションは旅館業法のなかの「旅館営業」あるいは「簡易宿泊所営業」の適用を受けます。どちらが通用されるかは各都道府県によつて異なり、ペンション営業に関する独自の法律はありません。ただ、昭型61年に厚生省生活衛生局から『ペンション営業における衛生など自主管理マニュアル』が出され、国が考えるペンションの施設基準が明らかにされました。

 その内容は、「宿泊の様態が洋風であるような様式の構造設備で、かつオーナーが他の宿泊者との交流の機会を提供する接遇サービスを行う比較的小規模のホテル営業であって、家族旅行者を宿泊させることができる客室、ラウンジまたはプレイルーム及び食堂を有するものをいう」と定義。

 さらに客室は10室以上(うち80%以上が洋室)、その他プレイルーム、食堂、調理場、浴室、トイレ、ベッドなど細部にわたって規定しています。そして厚生省では、ペンションがこのマニュアルにそつたかたちで営業することを期待してきました。

 しかし、これらはわが国初期のペンションの特徴であり、後述しますが、昭和50年代に入りペンションが急増するようになってからは多様な形態のものが登場し、ペンションのコンセプトも暖味になり、明確な定義づけは難しくなってきたという面はあります。
posted by マネージャー at 22:12| ペンション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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